● ヤマトキソウ |
=ラン科= |
Pogonia minor (Makino) Makino |
植物観察ノート 宮城県 |
'13.7.14 山形県西川町 月山・姥ヶ岳 |
'13.7.14 山形県西川町 月山・姥ヶ岳 |
花:「茎の先に1花を直立して開き、花被は平開せずに閉じ、トキソウよりも短く 長さ10〜16mm位ある。外花被片は狭K線状披針形、先端は尖っている。色は 薄く白色にうす紫のぼかしがある。唇弁は内花被片とほとんど同じ長さでトキ ソウのように花外に出ることはまれである」。 葉:「楕円形で長さが3〜7cm、幅は広くまれには18mm位になる」。 茎:「直立し、中央下部に1枚苞葉をつけ、また花の下にある1苞葉は葉と同様で ただ小さいだけなので一見2葉があるように見える」。 1) 花:淡紅紫色。あまり開かない。2) 唇弁は先端がわずかに出るだけ。 一般 的にはこの2点がトキソウとの違いだという。しかし、ここでの本種は花がすっか り開くのが特徴だと教えられた。では、どこで見分けられるのか。後日、案内役 の沢さんに改めて問い合わせた。 結論的には、現在再検討中だが、月山や鳥海山周辺、少なくとも山形県北方山 系のトキソウは以下の点で、ヤマトキソウと推定されているとのこと。 即ち、1)唇弁が細い、2)花色が薄い、3)草丈が小さい、4)葉が厚めで幅広い。 この点では、蔵王山系など宮城県側の高山地帯のトキソウも再検討の必要があ るとのことであった。なんと厄介な。 |
【山朱鷺草】 花期:6〜8月 高さ:10〜25cm 山地。湿地 北海道〜九州 |
'13.7.14 山形県西川町 月山・姥ヶ岳 |