● キツネノボタン |
Ranunculus silerifolius H.Lév. var. glaber (H.Boissieu) Tamura |
植物観察ノート 宮城県 |
'14.6.20 利府町 陸前浜田 |
'14.6.20 利府町 陸前浜田 |
'14.6.20 利府町 陸前浜田 |
'14.6.20 利府町 陸前浜田 |
「秋になってもまだ結実し、茎も葉もともに毛が少ないことが多い」。 花:「春、夏、秋にわたって各枝の先に黄色の花を開く。…径は1~1.3cmほど…。萼片は5個で淡緑色、外面に毛 があり、花弁は5個で平開し、つやがあり、倒卵状長楕円形で基部に微細な鱗片がついれいる。雄しべは多数、 雌しべも多数、子房は長卵形で花柱はかぎ状に曲がっている」「集合果は球形」(cf. ツルキツネノボタン)。 痩果:「楕円形で先端は曲がったくちばし状、多数集まって球状となり、金平糖状で、直径7~10mmぐらい」「花柱 は細く、先は強く曲がる」(cf. ケキツネノボタン)。 葉:「根生葉は長い柄があり、柄のもとはさやとなる。葉は3小葉から出来ており、小葉は2裂あるいは3裂し、不規 則な鋸歯がある。茎葉は互生で短い柄があり、3つに全裂し、柄のもとはさやとなる」。 茎:「直立して分枝し、中空の円柱形で無毛、時には下部に多少の毛がある」「茎は直立または斜上し、明らかな 集散花序をつくる」(cf. ツルキツネノボタン)。「茎はふつう無毛、または斜上毛がある」(cf. ケキツネノボタン)。 とりあえず、ケキツネノボタンとの区別がやっかい。ここでは主に、「花のおもしろフィールド図鑑」(実業之日本社) に従い、茎の「上向き」の毛を決め手とした。こんなに毛があってもいいのかという疑問もさることながら、実際、 無毛のものはまだ見たことがない。また、ヤマキツネノボタンといわれるものも、「斜上する毛が多い」(平凡社)と のこと。今後の研究課題。 |
【狐の牡丹】 野原に生えて、 葉がボタンに似 る…。 花期:春~秋 高さ:20~60cm 道端、溝のわき、 山すそ、流れの そばなどの湿地 日本全土 |