● ケキツネノボタン |
Rannunculus cantoniensis DC. |
植物観察ノート 宮城県 |
'13.7.6 仙台市 泉ヶ岳芳の平 |
'13.7.6 仙台市 泉ヶ岳芳の平 |
'13.7.6 仙台市 泉ヶ岳芳の平 |
'13.7.6 仙台市 泉ヶ岳 芳の平 |
とりあえず、キツネノボタンとの区別がやっかい。 ここでは主に、「花のおもしろフィールド図鑑」(実 業之日本社)の記述に従った。茎の毛の様子、こ の「真横に開く」株を長年探してようやく発見。目 下、見たのは2例のみ。しかし正直なところ、これ でいいのかは疑問。 |
【毛狐の牡丹】 毛のあるキツネ ノボタン…。 花期:春〜夏 高さ:30〜50cm 田の間などの湿 地 北海道〜琉球 |
花:「春から夏にかけて各々の茎の先に黄色の花を開く。花径は12mmぐらい。つぼみの時は球形で、萼片で包ま れている。萼片は5個、下方にそり反り凹面となり、草質、淡緑色、外面の上方には毛がある。花弁は5個で平開 し、つやがあり、倒卵状長楕円形で縦に細い脈があり、倒卵状長楕円形、先端は円形全縁で基部に1個の小さい 鱗片があり蜜槽となっている。雄しべは子房より下につき、多数、黄色、花糸は糸状、葯は楕円形、雌しべは多数 集合している。子房は無柄で長卵形、花柱は短く、ほぼ直立して尖る」。 痩果:「5〜6月に熟し、径10mばかりのやや長い球形に多数が集合し、楕円形で平たく、無柄、無毛、緑色で、先端 の短いくちばし状に突起は多少曲がるがほぼ真直」。 葉:「根生葉は長い柄があり、柄のもとは鞘となる。葉身は3小葉に分かれ小葉は2〜3片に尖裂し、ふちには不ぞ ろいの鋸歯がある。茎葉は互生で短柄があり3全裂し、柄のもとは鞘となる。小葉は3〜5裂し、裂片は卵状長楕 円形でふちは不規則な鋸歯がある」。 茎:「普通少数が叢生し、直立し、対生的にまばらに分枝し、円柱形で中空、緑色」。茎に生える毛は「真横に開く」。 (cf. キツネノボタン) 「キツネノボタンやヤマキツネノボタンに非常によく似ているが、茎や葉柄に開出するあらい毛が密生し、どちらかと いえば小葉の幅は狭く、鋸歯は深くて不ぞろいである。また、そう果は周囲に縁どりが明らかで、花柱は短くて先は ほとんど曲がらない」「花柱は太く、先はわずかに曲がる」「集合花は球形」(cf. コキツネノボタン)「茎は直立または 斜上」(一部が地上をはって伸びるということはない。cf. ツルキツネノボタン)。「6月頃に葉や茎は枯れるので秋ま で残らない」「山地や渓流には生えず、ただ田の間などにみられるだけ」。 |