'12.7.19 山形県西川町 月山 姥沢
目次] [樹木] [索引] [参考文献] [アサノハカエデ]
植物観察ノート 宮城県
テツカエデ(広義)
カエデ科
Acer nipponicum H.Hara
   '07.7.1
仙台市 泉ケ岳
'08.6.10栗原市
    栗駒山
 花:「黄白色。長さ10p位の黄褐色の総状円錐花序が7〜8月頃に出る。萼片、花弁各々5個、雄
  しべは8本ある」。
 果実:「翼はほぼ直角に開き、褐色の毛におおわれている。翼の長さは3p、幅1p位ある」。
 葉:「3〜5浅裂し、各裂片は不整の重鋸歯があ」る。「先は尾状にとがる」「しわが多くざらつく」「日
  本のカエデの中で最大」「葉裏の脈上に赤褐色の毛が生える」「対生の葉は太い柄をもち、広い
  五角形、長さ10〜15p、幅10〜20pで浅く5裂している。裂片は三角状でするどく尖り、ふちに
  は重鋸歯があり、基部は心臓形になる。両面とも毛はほとんどない。葉柄は毛がなく、葉身と同
  じ長さかまたは少し長く、径が2pをこえることもある」。
 樹皮:「淡灰色で、縦に筋が入る」。
 「本種は性表現の違いや葉裏の毛の色の違いに基づき、2亜種4変種に分けられることもある」。
 テツカエデ(広義)は次の変種に細分されている。即ち、テツカエデ(狭義)、ナンゴクテツカエデ、
 キタノテツカエデ、コウシンテツカエデの4つ。
 東北、中部地方北部に分布するのは、
キタノテツカエデ
subsp. orientale var. orientale
 (T.Yamaz.) T.Yamaz.
  これらの写真はこれに相当するはず。その特徴は、「1つの花序が
 すべて雄花からなるものと雄花と両性花からなるものが混在する」「花序の軸はしばしば分岐し、
 花柄は一般に伸長して(2)5〜20mm、(1〜)2〜6個の花をつける。雌雄同株」「淡い赤褐色の軟毛
 が主軸と側脈に沿って生える。他の部分は無毛」。
 【鉄楓】
   この材が黒い、
   鉄を連想…。
  落葉高木
  花期:6〜7月
  高さ:10〜15m
  山地
  本州〜九州
'09.5.24 山形県西川町
山形県自然博物園
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