● ヒメウコギ |
=ウコギ科(樹木)= |
Eleutherococcus sieboldianus (Makino) Koidz. |
植物観察ノート 宮城県 |
'10.6.6 東松島市 宮戸島 |
【姫山五加】 別名:ウコギ 落葉低木 花期:5〜6月 高さ:1〜2m 中国原産。生け 垣などに植栽。 一部野生化 |
花:「短枝の密生した葉の間から通常葉よりも長い 緑色の柄を出し、柄の先に黄緑色の花を半球形 の散形花序に密につける。雌雄異株ではあるが、 日本には純雄株はない。花は小形、萼は皿状、5 〜7の裂片があって宿存する。花弁は5〜7個。雄 しべは5〜7本あって落ちやすい。子房は下位、5 〜7室からなり、花柱は上部が5〜7に分枝する」。 花柄は長さ5〜10p(cf. ヤマウコギは3〜5p)。 核果:「液果状で球形、熟すと黒くなり、数本の花柱 が宿存し、5〜7個の分核があって、各々1個ずつ 種子がある」。 葉:「濃い緑色、葉柄は長く、長枝に互生し、また短 枝には束になってつく。5全裂し、裂片は倒卵状長 楕円形あるいは倒卵状倒披針形、先端部は鈍形、 下部はくさび形あるいは細いくさび形、上半部にだ けふちに不整の鋸歯があり、両面には毛があに」 「小葉は細長い」。 茎:「群生し、根をのばしてそれから新しい苗を作る。 枝は灰白色、皮目が散在し、短枝を出すことが多 く、4〜7mmのまっすkぐな細かいとげがある」。 「本種はその果実が5〜7室から成り花柱も同数、 また花序柄が通常葉柄より長いので、すぐ識別さ れる」。 米澤・上杉藩では、家臣に本種を生け垣などに植 栽することを奨励し、若葉を食用にしたという。実 は、これらの写真は本種が野生化したものと教え られたが、必ずしも図鑑の記載とは一致しないので 暫定掲載。 |
'10.6.6 東松島市 宮戸島 |